8月8日  天候  晴れ のち 曇り
5:45 大天荘を出発 10:50 2512メートルピーク
7:00 東天井岳 2814m 11:45 にっこうきすげの群落地
7:45 横通岳 2787m 12:55 蝶槍ヶ岳 2664メートル
8:15 常念乗越し 2466m 13:20 横尾への分岐
9:25 常念岳 2857m 13:45 蝶ケ岳ヒュッテ
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4時30分に起床。天気は最高のようだ。カメラを持って外に出る。東の空が朝焼けに染まり出すと、昨日は思わせぶりにガスの中に隠れていた槍ヶ岳がその偉容をはっきりと現す。とんがった岩のオブジェはやはり北アの中心だ。1時間ほど朝日に染まり出すその姿を眺め続ける。いつまで眺めていてもあきない。
実は起床時からひどい頭痛がする。ちょっとした吐き気もある。大学1年の時にはじめて中央アルプスに登ったときに高山病になってしまったが、その時の症状に似ている。といっても、この小屋は北アのど真ん中、標高2920メートルの場所にある。自力で行けるところまで行くしかない。歩き始めても調子があがらないようならば、一の沢を下ればよい。そう考えて準備をする。
せっかく頼んでおいた朝食にもほとんど手がつけられずに5時45分に出発する。頭痛はちょっとおさまってきた。東天井岳、横通し岳、常念乗越し、と縦走を続ける。それほどのアップダウンもなく、つねに槍ヶ岳とそれに続く北穂高岳、奥穂高岳の稜線を眺望しながらの歩きは何とも言いようのない幸せな気分にしてくれる。これほどの天気はそうあるものではないだろう。
8時15分に常念乗越しに到着。下山するのであれば、ここから一の沢を下ることになる。調子もあがってきたので、このまま常念岳を登りつめ、予定通りに蝶ケ岳ヒュッテまで行くこととする。

常念岳への登りはきつかった。大きな岩のころがった登山道は足を運ぶのが大変で、やっとの思いで頂上まで身体を運んだ。

常念岳の頂上についた9時20分頃にはあたり一面をガスが覆いつくし、眺望が全くなくなってしまった。山の天気は本当に一瞬にして変わってしまう。常念岳の頂上は大きな岩屑の集合体のようなところで、長居できるような場所ではない。とにかく蝶ヶ岳に向けて出発する。
ここから先の縦走がきつかった。とくに、常念岳からの下りから小ピークを2つほど越えるあたりまでの2時間ほどはつらい縦走となった。何よりも登山道が大きな岩の並びにつくってあり、足場が悪い。もちろん花などまったくなく、正直、一の沢に下りなかったことを後悔しながらひたすら足を運んだ。
蝶槍ヶ岳までの最低鞍部と思われる2500メートル付近から先の山容がはっきりと変わる。急に樹林帯の山となり、雰囲気は南アルプスの山のようになる。不思議だった。笹原の中を歩いていくと、ニッコウキスゲの大群落地帯があったり、池が出てきたり、トウヤクリンドウが咲く丘のような場所に出たり、と飽きることなく歩くことが出来た。
蝶槍ヶ岳を越えると蝶ケ岳まではなだらかな丘の上を歩いていくような感じになる。あたり一面ガスの中なので眺望は何もない。50分ほどで蝶ケ岳ヒュッテに到着。頭痛もほとんどおさまっていたので、生ビールを2杯も呑んでしまった。夕食はうなぎの蒲焼き。台風が接近しているとのこと、明日は早いうちに出発して徳沢まで下りることとする。
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