2005年8月9日〜10日 南アルプス 鳳凰三山 

 1日目 夜叉神峠登山口→夜叉神峠→杖立峠→苺平→南御室小屋→薬師岳小屋(泊)

 2日目 薬師岳小屋→薬師岳→観音岳→地蔵岳→どんどこ沢→青木鉱泉   単独 

8月9日  天候  曇り時々晴れ 
7:29 八王子発のあずさで甲府へ 12:40 杖立峠 2155m
8:27 甲府着 9:00発のバスにて 13:55 苺平 2465m
10:15 夜叉神峠登山口 14:15 南御室小屋
10:25 夜叉神峠登山口発 1380m 15:15 薬師岳小屋 泊
11:15 夜叉神峠 1770m 11:25出
8月10日  天候  曇り 時々 雨
4:50 薬師岳小屋 出 8:40 五色の滝
5:00 薬師岳 日の出を見る 9:00 白糸の滝
6:50 地蔵岳 9:40 鳳凰の滝
8:00 鳳凰小屋 11:10 青木鉱泉
 いつもの夏休みならば2泊から3泊の予定で山行を組むのだがが、今年の夏は1泊になってしまった。というのも、息子の通う学校が甲子園に出場し、妻がどうしても甲子園に応援に行きたいというのでつき合うことになったからだ。思わぬ出費と日程調整のために1泊で南ア方面しか予定がとれず、鳳凰三山を選択し、小屋は素泊まり、食事も自前で持って行くこととした。

 さて、八王子発のあずさで甲府経由夜叉神峠登山口まで。甲府発のバスは2台がほぼ満員という状態。夜叉神で降車したのは数人だった。天候は曇り。今年の夏は太平洋高気圧が張り出さず、暑いけれどすっきりとは晴れない日が続く。

 夜叉神峠まで50分ほど。やはり、北岳は雲の中。展望はまったくない。ヤナギランの赤い花が咲き始めていた。10分ほど休憩して歩き始める。しかし、なんだか調子があがらない。ザックも肩に食い込み、息も上がる。いつもよりシュラフが余計な荷物だが、1.5kg増えたかどうかというもの。展望もきかないし、気持ちよく歩けない。

 夜叉神峠登山口が1380mで、薬師岳小屋が2710m。標高差1330mをコースタイム7時間10分で歩く。もちろん、5時間ぐらいで着くつもりではあるのだが、とにかく調子があがらない。やたらとノドも渇く。

 焼け跡あたりで「やまおだまき」の群落に出会う。気持ちがちょっと晴れる。南御室小屋が14時15分。何だかんだと4時間で着いている。急いで水場へ。ここの水はとにかく冷たくておいしい。やはり、手ですくえないほどの冷たさだ。生き返った。

 40分で稜線へ出る。タカネビランジが岩場のあちこちにピンクの花をつけている。展望はないが、この花を見せてもらっただけでここまで来た甲斐があったというものだ。

 5時間で薬師岳小屋へ。小屋は満員。ちょっと予想外。ビールを飲んだ後、ちょっと昼寝。その瞬間、ものすごい夕立が降り始めた。良かった、良かった。6時にα米+うなぎという豪華夕食を食べて、7時にはシュラフに入った。

 翌日は4時に起床。チキンラーメンを食べて出発。薬師岳でご来光を拝む。雲海の中からの日の出と、富士山のシルエットが何とも言えない。ただ、残念なことに北岳方面は厚い雲の中。甲斐駒も千丈も姿がない。

 タカネビランジが満開の稜線を観音岳に向かう。観音岳に着く頃には、稜線はすごい風が吹き始めた。先を急いで赤岩の頭に向かう。赤岩の頭からのオベリスクは、やはり圧巻だ。ここでしばらく小休止。お湯を沸かしてコーヒーを淹れる。オベリスクには何人もの人が取り付いている。

 オベリスクから鳳凰小屋に下る途中で、じっとこちらを見ているカモシカに出会う。急いで望遠レンズを取り付け写真を写す。山行中にカモシカに出会うのは初めてだ。

 鳳凰小屋に8時着。大学の山のサークルに所属していた25年前にここでテントを張ったことがある。なぜかとても楽しい山行だった。星がきれいだったのを今でも思い出す。なぜかサザンの曲を、山行中ずっとみんなで歌っていた記憶がある。私の山の原点のような場所だ。あの頃のみんなは今頃どこで何をしているのだろうか・・・・

 小屋の主人が近づいてきて会話を交わす。

「どっちからかね」
「夜叉神から、昨日は薬師小屋です」
「この時間からだったら青木鉱泉に下りるとバスに間にあわないな。御座石におりな。」
「・・・・・」

 わたしは事情を知っているから無視してどんどこ沢に向かったが、こんなうそは許し難いなぁ。確かに御座石に下りた方が少しは楽だし、時間的にも多少は短い。でも、バスは青木鉱泉12時15分で、御座石が12時30分。8時という時間を考えれば、青木鉱泉まで4時間の余裕がある。普通に間に合う時間だ。小屋の主は、経営よりも安全・確実な情報を優先すべきなのに・・・

 さて、五色の滝、白糸の滝と見物しながら下る。途中で細かい雨が落ちてきて雨具を着る。とたんに汗が噴き出す。どんどこ沢は、前半がかなり急な下りだ。観音岳2840mから青木鉱泉1100mまでの下りは何と1740m。鳳凰小屋からでも1270mを一気に下ることとなる。考えてみればかなりの標高差だ。2時間ほど下って、足ががくがくとなってしまう。

 青木鉱泉には11時10分着。1時間ほど時間があるのでお風呂に入ってのんびりする。天気と展望には恵まれなかったが、タカネビランジとカモシカに会えたので、良い山行だったと言えるだろう。

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タカネビランジ
薬師岳
観音岳への縦走路
薬師岳と富士山
赤岩の頭から地蔵岳
かもしか
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白糸の滝