南アルプス 広河原→大樺沢二俣→白根御池(泊)→草すべり→小太郎尾根→北岳→北岳山荘(泊)→間の岳→北岳山荘→八本歯のコル→大樺沢→広河原
   8月8日 曇り後弱い雨

八王子発7:48の「あずさ」で甲府駅へ

甲府駅発9:30のバスにて広河原へ 1500m 11:35着 昼食後出発  12:30出 → 15:00 大樺沢二俣 → 15:30 白根お池小屋 2190m着

甲府駅発9:30の広河原行きバスは、計3台で出発。途中、芦安の駐車場でさらにお客を拾い、車内は満員状態。広河原で買ってきた駅弁を食べて歩き始める。

大きな吊り橋を渡り、広河原山荘を横に見ながら樹林帯を登っていく。りっぱな木が多い。ブナやミズナラだろう。南アに来たなぁ、という気持ちにさせられる。花は期待していなかったが、まだまだたくさんの種類の花が登山道脇に咲いていて目を楽しませてくれた。

途中、崩壊地を左岸に渡り、3時間ほどで大樺沢二俣に。この辺りで弱い雨が降り始める。雨具を上下とも着る。立派なバイオトイレが発電機のうなりとともに存在を誇示していた。30分ほど歩いて今日の宿泊地である「白根お池小屋」に。小屋は気持ちの良い場所に立っているが、残念ながら数年前の雪崩で、現在はプレハブで営業している。

夕食は「ボンカレーとご飯」。しかも、おかわりなし。30人ほどしか入れない食堂で4交代制。「うーん」。仮営業だからしょうがないのかな。小屋はほぼ満員。それでも畳1畳に一人分のスペースは確保できた。

夜中に目を覚まして外に出てみると満天の星。天の川も流れ星も手に取るように見ることが出来た。

広河原アルペンプラザ
白根お池から鳳凰三山/薬師岳
白根お池から鳳凰三山/地蔵岳
     8月9日 晴れのち曇り

白根お池 6:30出 → くさすべり → 7:14 2400m → 8:10 2645m → 9:00 小太郎尾根 → 9:45 肩の小屋 → 10:45 北岳(3192m) →  昼食 → 12:00 出 → 13:15 北岳山荘着

これ以上はない、という晴天。青空をバックに北岳が顔を出している。鳳凰三山もその稜線をくっきりと見せている。右俣を登る予定だったが、花がきれいに咲いているのを見て、くさすべりを登っていくことにする。

くさすべりは確かに急登だ。それでも、チドリ、ヤナギラン、ソバナ、トリカブトと、色とりどりの花々が咲き乱れ、息が上がりながらも楽しく登ることが出来た。

1時間30分ほどの登りで樹林帯にはいる。ときどき、北岳のバットレスが目に入り、こちらも気持ちよく上り詰めていくことが出来た。ただ、8時を過ぎたあたりから急にガスが登り始め、北岳もかくれてしまう。小太郎尾根の稜線に立ったときには、千丈岳は見えていても、北岳はすっかりガスの中に隠れてしまっていた。

1時間30ほどの稜線歩きで北岳山頂に。残念ながら山頂はすっぽりと雲の中に入ってしまい、展望はまったくない。あきらめてα米の昼食にする。

山頂にはいろんな人が集っている。バットレスを登り詰めて歓声を上げているグループ。なぜか笛を吹いている単独の登山者。カレーを作りはいじめた学生のグループ。

昼食後、山頂を後にする。今日は農取小屋までの予定だったが、このガスの中を歩いてもおもしろくないので、北岳山荘泊まりとする。どうも8時頃にはガスが出始めるようなので、日の出前に歩き始めれば展望のある稜線歩きを楽しめるだろうという計画を立てたのだ。

北岳山荘も登山者でごったがえしている。ただ、思いもよらず「冷たいビール」にありつけたので幸せな午後を過ごすことが出来た。

夕食は前もって整理券が配られ、その順番で時間での入れ替え制となっていた。昨日の混乱の夕食とは大きな違い。おかずもいろいろあり、ご飯もおかわりが出来、満足の夕食だった。消灯は19時30分。雨の音が気にはなるが、明日の晴天を祈って眠りにつく。

白根お池のテント場と北岳
くさすべりから見た北岳
千丈岳をバックに
北岳山頂にて
8月9日 晴れのち曇り

北岳山荘 4:30出 → 間の岳 → 6:20着 → 7:10 出 → 9:00 北岳山荘 → 9:30 出 → 10:30 八本歯のコル →  11:20 沢への出口(昼食) → 11:45出 → 12:45 大樺沢二俣 → 14:30 広河原

昨日の天気を考えると、晴れているのは「日の出から8時まで」。そこで、間の岳まで空身でピストンし、眺望を楽しんだ後、八本歯のコルから広河原に下山することにした。

朝、4時に起床、朝食は行動食とすることにし、サブザックを背負って出発する。中白根に登る途中で日の出。北岳が徐々に浮かびあがっていく様子が何とも言えない。ただ、東の方は曇っていて富士山は全く見えない。北側と西側は晴れていて、甲斐駒ヶ岳や千丈岳、八ヶ岳連峰ははっきりと見える。木曽の山々も御嶽山や宝剣岳がはっきりと見てとれる。北アルプス方面も乗鞍岳をはじめとしてくっきりとした姿を見せている。

こんなに楽しい稜線歩きは本当に久しぶりだ。写真を撮りつつ歩き、2時間ちょっとで間の岳へ。農取岳、西農取岳が美しい。塩見岳もその特徴的な三角形を誇示している。

高山植物も本当にたくさん咲いている。とくに「トウヤクリンドウ」が時期なのだろうか、白い可憐な花を朝露にきらきらと光って群落している。

思う存分の眺望を楽しみ、北岳山荘へと戻っていく。すると、稜線すぐ脇のお花畑に雷鳥の親子がいるのを見つけた。何とラッキーな。望遠レンズで脅かさないようにシャッターを切り続ける。7、8羽の親子がせわしげに草をはんでいた。

9時に北岳山荘に戻る。この時には山はすっかりガスに包まれてしまい、山荘から北岳を眺めることすら出来なくなっていた。やはり、8時までがすべてだったようだ。

荷物を整理して八本歯のコルに向かう。バットレスが偉容な姿で迫ってくる。何本もの木のハシゴを下り、岩場沿いに作られた木の廊下を伝い、大きな岩場を下り、2時間ほどで大樺沢の出合いに到着。ここに「八本歯のコルまで40分」の標識があったのだが、下りに1時間かかっており、あれだけのハシゴと岩場を40分で登れるはずもなく、ちょっとどうかなぁ、と思われた。

沢の水でコーヒーをわかし、パンとコンビーフの昼食。後はひたすら大樺沢を下る。2時間弱で広河原着。4時のバスまでのんびりとし、ビールなどを飲んで昼寝。

予定とはだいぶちがった行程にはなってしまったが、それなりに眺望も楽しめた山行になった。雷鳥にも思わずめぐり会えた。

日の出
北岳と北岳山荘/中白根より
間の岳への稜線
雷鳥
写真はここをクリックしてください。
表紙のページにもどる
八本歯のコル